一人暮らしを始めたので自炊にも挑戦してみたものの、全く続かなかったので節約は諦めて外食やお惣菜に頼っているという人は多いのではないでしょうか。他人事のように書きましたが自己紹介です。
いや、ホント無理でした。怠け者なくせに割と食べるものにこだわりがある奴に自炊は不可能です。「手間なんかかけてられるかっ!」って言葉が口から出るその頭で、「ちゃんと美味しいものを食べたい。あ、当然ですが毎日違うメニューで。あと一週間の献立考えるとか無理なんでその都度考えます」とか考えている人間なので、自炊が全く続きません。
そもそもまとめて買い出しすらできないし、レシピを考えられても、その都度いろんな食材やら調味料を買うことになって食費がエグい額になります(おまけに全部余る)。そして、食材を買っても荒い物とか所要時間に絶望して二日目には作る気が起きなくなります。
そんなこんなで、一人暮らしを始めて割と早くから外食、お惣菜に頼りきり。たまに冷食の弁当を買ってみるも中身のしょぼさに心がやられてまた外食に戻るのを繰り返していました。
※ちなみに、何より自分が嫌になるのが毎月の食費の額の概算とか見た時です。「食費、あと1万円下げられればその分貯金できたし欲しかったアレも無理なく変えたのに!」みたいな後悔は何度したかわかりません。
そんな自分が、自炊という無理をせずに節約できるようになったライフハック術が、「電気ポットを買って常にお湯を常備する」ことでした。この電気ポットを一人暮らしのズボラが買うメリットというのが今回のテーマです。
一人暮らしで電気ポットを使う3つのメリット

「すぐにお湯が出る」という、ただそれだけの機能がこんなに偉大だとは思いませんでしたっていう3つのエピソードをご紹介します。
1.すぐ作れるのでインスタント食品を使う頻度が増えて節約に貢献
現代社会におけるすぐに食べれる食品で割とおいしくて安いものを考えると、非常に優れているのがカップ麺やカップご飯のようなインスタント食品です。
個人的な意見ですが、冷凍食品の弁当やおかずなどは本格感を目指しているため、どうしても店の味や手作りの味に劣っていると感じてしまい、あまり好きになれない商品が多い。一方で、インスタント食品はジャンクフードとしての美味しさを追求してくれているので、本格的なものとは別種として楽しめる面があると思います(しかも最近は完全メシのように栄養にも気を使ったものがある)。
しかし、食事系のインスタント食品を食べるには、必ずお湯が必要です。そして、ズボラな筆者にはこのお湯をいちいち沸かすのが面倒で、インスタント食品すら使わず、お値段が倍以上する外食やお惣菜に頼ってしまうという救いようのない欠点がありました。
しかし、電気ポットを導入したことで、この「お湯をいちいち沸かすのが面倒」が解消されたのです。結果として今や完全メシの愛用者となり、通販で安くまとめ買いした完全メシシリーズをよく夕食に活用しています。これで食費が割と減りました。
2.お湯を沸かすのが面倒でコンビニに頼るのを防げる
「お湯を沸かすのが面倒、でも食べたい即席系の食品がある」という感情は、「すぐにお湯を入れられるコンビニを頼る」という合わせ技によって無駄遣いを誘発します。
具体例を挙げると、筆者は二日酔い防止のために、強めの酒を飲んだ後や飲み会の後はしじみの味噌汁を食べるのを習慣にしています。が、家にお湯が無い。
そこで、これまでは「家にお湯がない→つまりお湯を入れられる店で味噌汁を買う必要がある→コンビニ」という思考回路により、安いスーパーではなく割高なコンビニでカップ味噌汁を購入していました。その他、普通に汁物自体が好きなので、同じ思考回路でしじみ以外のみそ汁やカップスープを買うこともよくありました。
ところが、家でお湯をすぐに入れられるようになると、Amazonでまとめ買いした、スーパーより単価が安いしじみのカップ味噌汁を使うことができるようになったのです。一食の差額は50円以上あったため、酒好きでスープ類も好きな自分のライフスタイルに合わせる形でかなりの節約に成功しています。
3.温かい飲み物をすぐに作れるのでQOLが上がる
ペットボトルでミネラルウォーターとかお茶を買って家に常備したことがある人ならわかると思いますが、結構高いので費用がバカになりません。
というわけで、筆者は家で飲む酒とジュース以外の飲料が水オンリーになっていました。お茶が飲みたくなったからといっていちいちケトルで沸かす気も起きないですし、麦茶を作って冷蔵庫に常備するなんて芸当は不可能です(1回は作れても無くなったタイミングで補充できずに終わる)。
ところが、電気ポットを買っていつでもお湯を入れられるようになると、ティーバックの緑茶とか紅茶を飲む気が起きるんですね。あと、粉末を溶かして作るタイプのココアとかも作るようになりました(ちょっと洗い物が面倒なので食洗器との合わせ技です)。
水自体は嫌いではないので、基本的に水を飲む生活に不満はありません。ただ、ちょっとした時にお茶とか紅茶とかを入れて飲めるようになると、生活の中にほっと一息つける時間ができるのでシンプルに生活のQOLが上がります。
こういうことで自分の機嫌を取るというか、少しだけストレスを解消するのは本当に大事ですが、用意に手間取るようなら日々の生活に取り入れにくいので電気ポット最高ですね。
【結論】お湯を常備できるのが最強
ここまで読んでいただいて、「いやケトルでよくね?」と思った皆さま。仮に今、ケトルを持っていて不自由していない方なら、普通に一人暮らしで丁寧な暮らしとかできるタイプの強者なんで大丈夫です。そのまま生きていってください。こっちはお湯が出るまでに「ケトルに水を入れる→スイッチを押す」という作業が無理なんだ。「スイッチを押す」だけにしてくれ。
次に、「俺は一人暮らしをしたら変わるんだ。家事やるし自炊もするんだ。」という根拠ゼロの自信をお持ちのあなた。多分最初の1週間とかは丁寧な暮らしが続くと思いますが、そのうち面倒くささが勝ると思うんで最初から素直に電気ポット買った方がいいですよ。段違いに楽です。
で、最後に「飯は既に外食か弁当ばっか」「カップ麺作るのすら面倒」みたいな人。今すぐ電気ポットをポチりましょう。すぐお湯が出るのって偉大ですよ。外食する日の何日かをカップ麺とか完全メシにするだけでけっこう食費浮きますよね。
結論。ケトル使えるレベルなら苦労してないんだ。