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伊豆大島のバイクツーリングスポット一覧ー楽しい道から絶景&グルメまで

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伊豆大島のバイクツーリングスポット一覧ー楽しい道から絶景&グルメまで

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役に立つ情報をわかりやすく整理して提供することをコンセプトとしたメディア「便利WEB」の編集部です。

離島である伊豆大島には250ccまでのバイクを船で持ち込めるほか、レンタルバイク業者も営業しているため、バイクで離島ツーリングを楽しむことができます。

そんな伊豆大島をバイクでツーリングする際におすすめのスポットを全部ご紹介します。走っていて気持ちいい道からワインディングロード、絶対に立ち寄りたいおすすめの観光スポットに美味しいグルメまで網羅しているので、ぜひ参考にしてください。

伊豆大島ツーリングのおすすめの道5選

伊豆大島の地層大切断面

バイクで走ると気持ちいい、伊豆大島ツーリングにおすすめの伊豆大島の道の一覧です。大島一周道路だけでなく、海岸沿いの一本道からワインディングロードまでいろいろ紹介しています。

1.大島一周道路(都道208号・207号)|伊豆大島をぐるっと一周

東京都道208号と東京都道207号からなる、伊豆大島をぐるっと一周する全長約46.6kmの島の主要道路が「大島一周道路」です。起伏に富んだ島の全エリアと繋がっているため、東は山道、西は街中&郊外と場所によって色々な景色が楽しめます。走行の所要時間は、バイクや車で約1時間、自転車で約4時間です。

時計回りに走った場合の道路の特徴をご紹介しましょう。

港がある北西部の元町から岡田地区までは比較的平坦な街中&郊外の道が続きます。この区間にめぼしい観光スポットはありませんが、元町は後述するおすすめのツーリングルートである「サンセットパームライン」と「御仁火スカイライン」、「三原山登山道路」の入り口となるため、ツーリングでは船の乗下船以外でも何度か訪れることになるでしょう。

また、周辺にはジェラートが美味しい「ぶらっとハウス」や、タイミングが合えば飛行機の離着陸がみられる「大島空港」、名産の椿が見られる「伊豆大島椿花ガーデン」などがあるため、寄り道をしても楽しいエリアです。

島の東部は、北東部の大島公園を過ぎた辺りからアップダウンが続き、車も少ない静かな山と海の景色が広がります。この区間には「泉津の切通し」や「裏砂漠」、「筆島」といった、島の観光スポットが点在しています。

南東部の波浮港及び差木地地区から、西部の野増地区にかけても小さなアップダウンが続きます。こちらの区間には、大島一周道路沿いにある「地層大切断面」や「砂の浜」などの観光スポットがあります。

2.サンセットパームライン|西の海岸沿いをまったり走れる道

サンセットパームラインは、伊豆大島の西側にある元町港から野田浜まで約5kmにわたって続く海岸沿いの絶景ロードです。起伏やカーブが少ないのどかな一本道であり、景色を楽しみながら走るのに適しています。主要な道路である大島一周道路から外れており、周辺に店や施設もほとんどないことから、交通量が少なく、のんびり走るライダーにおすすめです。

また、サンセットパームラインのもう一つの名物が夕陽で、夕暮れ時には海と空の美しいグラデーションが楽しめる絶景スポットとして知られています。特に"夕日の丘 赤禿(あかっぱげ)"からの眺めは圧巻で、天気が良ければ北に富士山、西に伊豆半島、南には利島、新島、式根島、神津島までを望むことが可能です。

その他の観光スポットとしては、日帰り温泉施設である「愛らんどセンター 御神火温泉」があります。

3.御神火スカイライン|三原山を登るワインディングロード

伊豆大島の三原山
三原山の山頂にある火口周囲の道

御神火スカイラインは、伊豆大島北西部の元町エリアから三原山まで伸びる、伊豆大島を代表する絶景道路です。全長約6.5km、平均勾配9%とそれなりに急こう配な道で、急カーブが連続するワインディングロードであることから、バイクでツーリングするライダーには最もおすすめのルートとなっています。

走行の所要時間は、東海汽船の乗下船場所となる「元町港」から、三原山ハイキングの起点となる「三原山山頂駐車場」まで約40分です。後述する、同じ元町&岡田エリアと三原山をつなぐ「三原山登山道路」と比較して道路幅が狭いため、走行時は対向車にご注意ください。

4.三原山登山道路|ゆったり走れる山道

三原山登山道路は、伊豆大島の北西部にある元町の郊外から三原山の山腹まで伸びる全長約8kmの道路です。こちらは、同じ元町と三原山をつなぐ「御仁火スカイライン」と比較して目立った特徴こそありません。しかし、道幅が比較的広く、カーブの頻度や角度も適度なことから、比較的走りやすい道路として、初心者ライダーからベテランライダーまで幅広く楽しめるルートです。

5.あじさいレインボーライン|島の北東部を走る穴場

あじさいレインボーラインは、伊豆大島を一周する大島一周道路の北東部から三原山登山道路までを繋ぐ道路です。交通量が少ないマイナーな穴場であり、三原山へ登る道路の中では一番カーブが少なく勾配も緩やかで走りやすい道路となっています。

カーブが少なく風景も代り映えしないことから、走行時の面白みはあまりありません。一方で、三原山から裏砂漠方面(またはその逆)に向かう際には最短ルートとなることから、ルートに組み込めばワインディングロードと観光スポットを短時間で繋げてくれる、便利な存在となりえます。

また、交通量が少ない穴場であることから、マイペースに走ることができる点は長所です。

ツーリングで立ち寄るべきおすすめ観光スポット9選

裏砂漠第一展望台の風景

ツーリングの楽しみの一つがバイクを停めての観光ですが、伊豆大島には日本で唯一の砂漠である「裏砂漠」を初め、絶景から温泉まで多種多様な観光スポットが点在しています。

ここからは、伊豆大島ツーリングで特におすすめしたい、絶対に立ち寄るべき観光スポットを9つご紹介します。

1.裏砂漠|黒い砂に覆われた日本で唯一の砂漠

裏砂漠の風景

裏砂漠は、伊豆大島の東部、三原山の東側に広がる砂地の一帯で、国土地理院の地図で日本唯一「砂漠」と表記されている日本で唯一の砂漠です。独特の荒涼とした風景に火山と太平洋の水平線が一体となった、唯一無二の独特の景色を楽しむことができます。

裏砂漠への行き方は、大島一周道路の東側に入り口がある「月と砂漠ライン」から裏砂漠のすぐそばにある「月と砂漠ライン駐車場」まで行き、そこにバイクを停めて徒歩で観光するのが最もおすすめです。駐車場まで舗装路を通って車種に関係なく安全に訪問できます。

また、スタックの危険があるため非推奨ですが、オフロードバイクであれば大島一周道路の東側にある「裏砂漠入り口」より入り、一部区間をバイクで走ることも可能です。

2.泉津の切通し|大島一周道路の北の外れにある面白スポット

泉津の切通
泉津の切通しの正面。木の根が岩を侵食している

泉津の切通しは伊豆大島の北東部にあるスポットで、2本の巨木が道の両側に根を張り、周囲を苔が覆う、まるでジブリ映画の世界に迷い込んだかのような神秘的な雰囲気の独特な景観が楽しめます。

泉津の切通しへの行き方は、大島一周道路沿いの分岐を側道に入ってまっすぐ進むだけです。細い道などは無く行くこと自体は簡単ですが、側道への分岐の位置がわかりにくいためご注意ください。

3.筆島|島の南東にポツンと存在する奇岩

伊豆大島の筆島
伊豆大島の南東にポツンと浮かぶ筆島

筆島は、伊豆大島の南東の沿岸沿いに1つポツンとそそり立っている不思議な奇岩で、展望台から見学できます。遠目に見るとたいして大きくは見えませんが、島の沿岸の断崖絶壁と太平洋の水平線と合わさってなかなか見ごたえがある景色が楽しめます。

潮の満ち引きによって風景が変わるのも特徴なので、訪れる時間帯によって違う景色がみられるのも魅力です。

筆島への行き方ですが、大島一周道路沿いにある駐車場にバイクを停めると目の前に筆島が現れるため、非常に簡単です。なお、駐車場は角度がキツいコーナー沿いにあるため、見落とさないようにご注意ください。

4.波浮港見晴台|波浮の街並みを見下ろすスポット

伊豆大島の波浮港見晴台
波浮港見晴台の看板。写真で見るより景色はよい

波浮港見晴台(はぶこうみはらしだい)は、大島一周道路沿いにある、伊豆大島南部の街「波浮」の街並みと波浮港、そして太平洋まで一望できるスポットです。

展望台のような大掛かりな設備こそありませんが、高台の開けた場所をうまく利用して作られており、遮るもののない景色を楽しめるのでおすすめです。ベンチがあるため、弁当を用意すれば景色を眺めながら食事もできます。

波浮港見晴台への行き方ですが、道沿いに石碑とともに突然現れるので見落として通り過ぎないことが主な注意点です。駐車場はなく路駐することになるため、(道幅的にバイクであれば邪魔にはなりませんが)短時間で切り上げるようにはしてください。

5.地層大切断面|大島一周道路の南西に現れる絶景

伊豆大島の地層大切断面

地層大切断面は、伊豆大島の南西部、大島一周道路沿いにある、バームクーヘンのような模様の面白い地層です。過去約1万8000年間に100年~200年周期で繰り返し発生したとされる大噴火による噴出物が積み重なることによって生み出されたもので、大島一周道路を整備するにあたって山肌を削ったことで偶然発見されました。

地層大切断面への行き方ですが、大島一周道路の道沿いにあるため、走っていると勝手に現れます。駐車場はありませんが、道路の一部にバイクや車を駐車できる広めの路肩が設けられているので、そこに停めればゆっくり写真撮影も可能です。

6.砂の浜|南西にある真っ黒な砂の砂浜

伊豆大島の砂の浜
伊豆大島の砂の浜で見る夕陽

砂の浜は、伊豆大島の南西に広がる全長約1kmのロングビーチです。砂浜の砂は玄武岩質の火山噴出物であるため真っ黒で、その独特の風景で知られています。

また、展望もよく、天気が良ければ海の水平線の先に利島、新島、式根島、神津島などの伊豆諸島の島々を望むことができます。

砂の浜への行き方ですが、すぐそばの駐車場にバイクを停めて、徒歩で観光できます。この駐車場には大島一周道路から交差点を曲がって入ることになりますが、特に看板などは無く「トイレ」と書かれた看板があるだけなので、見落としにご注意ください。

7.三原山(山頂)&御鉢巡り|地獄の登り坂の後には島を見渡す絶景と火口が!

伊豆大島の三原山
三原山の山頂にある火口周囲の道

伊豆大島の中心にそびえたつ活火山の三原山は、スニーカーがあれば特別な装備なしに山頂まで登れる初心者でも歩きやすい山です。火口をぐるっと一周する御鉢巡りと、上から見下ろす形で裏砂漠を見渡す絶景が楽しめます。

行き方は、起点となる御仁火スカイラインのゴールがある「三原山 山頂口駐車場」と「三原山レストセンター」にバイクを停め、ここから徒歩で山頂まで登ります。山頂までの道は舗装されているためスニーカーで登れますが、非常に急な坂道なので飲み物は必須です。

山頂に着いたら、火口をぐるっと一周する御鉢巡りに行くのがおすすめですが、こちらは未舗装の山道のため、必ず歩きやすい靴で行ってください。

8.愛らんどセンター 御神火温泉|島の温泉で疲れをいやす

愛らんどセンター 御神火温泉は、伊豆大島北西にある元町エリア、サンセットパームラインの入り口付近にある日帰り温泉施設です。天然温泉の大きな大浴場と屋内の温泉プール、お食事処を備えており、町民だけでなく観光客も日帰り入浴が楽しめます。

バイクでツーリングを楽しんだ後、汗を流して旅の疲れをいやすのにうってつけのスポットです。

愛らんどセンター 御神火温泉への行き方ですが、大島一周道路からサンセットパームラインに入り、少し走ると駐車場に到着するので、そこにバイクを停めればOKです。舗装路の駐車場に安全にバイクを駐車できます。

9.赤禿|夕陽が名物のビューポイント

赤禿(あかっぱげ)は、伊豆大島北西部のサンセットパームライン沿いにある展望スポットです。伊豆大島北西部の海岸の中では例外的に突き出た岬になっており、夕陽の名所として知られています。

また、その名の通り、地面や周囲の岩肌が赤色なのも特徴です。これは赤禿が火山噴出物であるスコリアが堆積してできたため、このような色になっています。

赤禿への行き方ですが、サンセットパームラインの車道沿いに入り口があるほか、車道横の歩道を使ってアクセスが可能です。ただし、車道沿いには駐車場が無く、道幅的に路駐も厳しいため、車ではアクセスが難しいスポットです。一方で、バイクで縁石に乗り上げることができれば、入り口付近の空きスペースにバイクを駐車できるので、バイクであれば近くまで乗り付けて観光できます。

ツーリングにおすすめのグルメ&レストラン6選

四季の味まんたてのウツボの天ぷら定食
四季の味まんたてのウツボの天ぷら定食

ツーリングの楽しみの一つである、訪問先のご当地グルメ!ここからは、伊豆大島に行ったらぜひ立ち寄りたい、おすすめの飲食店やグルメをご紹介します。

地魚料理からラーメンなどのB級グルメまで、色々なお店を載せているので、ぜひ参考にしてください。

【南部】港鮨|地魚の寿司や伊勢海老天丼が味わえる寿司屋

港鮨の伊勢海老天丼
港鮨の伊勢海老天丼(伊勢海老の味噌汁付き)

港鮨は、伊豆大島の南部の波浮地域にあるお寿司屋さんです。地魚を使ったお寿司のほか、伊豆諸島の伝統料理である「べっこう」の握り寿司や、伊勢海老を丸ごと使用した伊勢海老天丼が味わえ、島内のみならず島外の観光客からも人気を集めています。

港鮨への行き方ですが、周辺の集落の唯一の道路である都道210号線沿いの一本道にあるため、大島一周道路(都道208号)をそれて都道210号の波浮港の湾の沿岸沿いの道に出てまっすぐ進めば到着します。

店舗の通り過ぎて少し行った所に駐車場があるため、車やバイクはこちらに駐車しましょう。

【南部】らぁ麺よりみち伊豆大島|島の食材を使ったラーメン

らぁ麺よりみち伊豆大島は、伊豆大島南部の波浮にある人気のラーメン店です。伊豆大島の特産品の一つである「島のり」をたっぷりと載せた「島のりラーメン」をはじめとした各種ラーメンや、特製の餃子が味わえます。

店頭には未舗装路ですが広めの駐車場が設けられているため、バイク置き場には困りません。人気店につき、平日でも並ぶことが多いため、時間に余裕を持っていくのがおすすめです。

【南部】鵜飼商店|できたての揚げ物をテイクアウト!景色もよい

伊豆大島の鵜飼商店
鵜飼商店のコロッケ

鵜飼商店は、伊豆大島南部の波浮にある、コロッケやから揚げなどの揚げ物をテイクアウトできるお店です。目の前には波浮港の港湾と太平洋が広がっているため、景色を楽しみながら揚げたての揚げ物を味わえます。

B級グルメ好きのライダーや食べ歩きが好きな方には非常におすすめのスポットです。

店の前までの道のりは非常に細い道あり、駐車場もないため車で行くのは非推奨です。一方で、バイクであればUターン可能なので、マスツーリングでなければ店の付近まで乗りつけられます。

【北部】四季の味まんたて|ボリューム自慢の定食屋

四季の味まんたてのウツボの天ぷら定食
四季の味まんたてのウツボの天ぷら定食

四季の味まんたては、伊豆大島北西部のサンセットパームラインのはずれにある定食屋で、ウツボなどの海の幸を使った様々な定食や、チキンカツといったボリューム満点の肉料理の定食が楽しめます。

地元の人からおすすめの店として教えられることもあるなど、島の内外から評価の高いお店で、特に揚げ物全般がおすすめです。上の写真は地元産のウツボの天ぷらの定食になります。

店までの道は細くてわかりにくいため、行く際はナビを使うことをおすすめします。また、駐車場は未舗装のため、バイクで行く際はスタンドが埋まらないようにプレートを持っていきましょう。

【北部】雑魚や紀洋丸|地魚が味わえる料理屋

伊豆大島の雑魚や紀洋丸
雑魚や紀洋丸のべっこう丼

雑魚や紀洋丸は、伊豆大島北西部の元町の、元町港から車で5分ほど走った場所にある料理屋です。べっこう丼などの地魚を使った料理をはじめとした各種定食や一品料理を提供しています。上の写真はべっこう丼です。

大島一周道路の道路沿いにあるため行きやすく、舗装路の広い駐車場があるためバイクも安心して駐車できます。

【北部】ぶらっとハウス|大島牛乳のソフトクリームやジェラートが味わえる

伊豆大島のぶらっとハウスのソフトクリーム
ぶらっとハウスのソフトクリーム

ぶらっとハウスは、大島空港(東京大島かめりあ空港)の付近にある農産物直売所です。大島産の牛乳を使ったソフトクリームやジェラートが販売されており、一休みしながらおやつを味わえます。

施設の前には舗装路の駐車場があるため、バイク置き場には困りません。また、目の前には大島空港沿いに道路が作られており、こちらも交通量が比較的少ないのどかな道なので、バイクでまったり走るのにおすすめです。

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