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【伊豆諸島ツーリング】東海汽船のバイク輸送のやり方|申し込み~当日の流れまで徹底解説

2024年8月23日 便利WEB編集部

便利WEB編集部

役に立つ情報をわかりやすく整理して提供することをコンセプトとしたメディア「便利WEB」の編集部です。

伊豆大島をはじめとした伊豆諸島へのアクセスに使う、東海汽船の大型客船(※2024年現在の現行船種はさるびあ丸)には、250ccまでのバイクを積載してもらえます。つまり、250ccまでなら、自分の愛車を船に積み込んで、東京から離島ツーリングに行けちゃうということです!

この記事では、実際に東海汽船でバイク輸送をして伊豆大島をツーリングした便利WEB編集部のスタッフが、東海汽船のバイク輸送の申し込み方法から出発当日の手続きの流れ、知っておくべき注意点などを詳しく解説していきます。

【基礎知識】バイク輸送できる島の一覧

  • 伊豆大島
  • 利島
  • 新島
  • 式根島
  • 神津島
  • 三宅島
  • 御蔵島
  • 八丈島

東海汽船のバイク輸送は、大型客船が乗り入れている島の全てで行えます。つまり、青ヶ島を除く、上記の有人離島の全てに250ccまでのバイクを持っていけるということです。

ちなみに、青ヶ島へのバイクの持ち込みは、八丈島〜青ヶ島間の船を運行する「伊豆諸島開発」が請け負っています。公式サイトには50ccまでのバイクを持ち込み可能との記載がありますが、ネットにはそれ以上のサイズのバイクを持ち込んでいる例があるため、利用を希望される方は問い合わせてみることをおすすめします。

バイク輸送の注意点一覧|全て実体験で確認済み!

伊豆大島の地層大切断面

実際に東海汽船にバイク輸送を依頼して伊豆大島へツーリングに行った際に分かった東海汽船のバイク輸送に関する詳細なルールを詳しくご紹介します。

予約開始日は乗船日の2か月前からで締切日は7日前

予約開始日時乗船日の2ヶ月前
予約締切日時乗船日の7日前

ホームページ上の記載が非常に小さくてわかりづらいのですが、バイク輸送の予約開始日時は乗船日の2ヶ月前で、予約の締め切りは乗船日の7日前です。当たり前の話ですが、8月の夏休み期間といった繁忙期ほど早く予約が埋まるため、計画は早めに立てるようにしましょう。

なお、編集部が予約した2022年の1月時点では、往路の予約開始日にバイク輸送の予約をすれば、後の日付となる復路のバイク輸送の予約もできました。

一度に輸送可能な車両数は2台が上限|大きいバイクは1台しか載らないことも

この規定も記載がわかりづら勝ったのですが、東海汽船のバイク輸送のキャパは1回の航海に付きコンテナ1つ分と決まっているようです。そして、コンテナ1つに積載できるバイクの上限が2台なので、上限が2台とのことです。よって、250ccまでのバイクであっても、サイズが大きくて1台しか載らない場合は、1台分の輸送しか受け付けないルールになっています。2名で行こうとしている方はご注意ください。

なお、ソロツーリングの予定の方も、先客のバイクが大きすぎれば自分のバイクの予約が取れないことは変わりません。この理由からも、予約は余裕をもって往復分抑えるのが最善です。

車種の制限は基本的にない|250ccまでならバイクもスクーターもOK

トライクやヤマハのトリシティに代表される3輪バイクがNGであることを除けば、250cc以下である限り、基本的に車種の制限はありません。今回、編集部はADV150というスクーターを持ち込みましたが、先に情報収集したネットの記事では、オフ車にカブなど色々なバイクを持ち込んでいる例がみられました。

決済方法は現金のみ対応|旅客の乗船券はカード決済もOK

東海汽船の受託手荷物(=バイク輸送)の料金は受託手荷物の受付窓口で支払いますが、決済方法は現金のみの対応です(窓口でそう言われました)。必ず現金を持っていくようにしてください。

なお、東海汽船の乗船券(※人間用)は窓口でもカード決済に対応しているため、人間の運賃はカードでも支払いが可能です。

盗難防止アラームはオフにできないとバッテリーが上がる

普段、フェリーなどに乗る機会が無いと忘れがちなのですが、バイクの積み込み時にバイクを移動させることに加え、船上では波によって揺れが生じるため、盗難防止アラームはオフにしないと鳴りっぱなしになってバッテリーが上がります。よって、盗難防止アラームは必ずオフにできることを確認しておいてください。仕様としてオフにできても、当日やり方がわからないと非常に困ります。

なお、編集部は実際にこのやり方がわからず窓口の方を困らせてしまったのですが、どうしてもオフにできない場合は、バッテリー上がりなどのトラブルの責任を東海汽船が負わないことを約束すれば運んでもらえるようです(一筆書くようなことを言っていました)。今回の場合は、メーカー純正の盗難防止装置を付けていて商品名が特定できたことから、最終的にアラームの切り方をネットで調べて事なきを得ましたが、皆様はくれぐれもご注意ください。

車体をロープで固定するため傷を絶対につけたくないバイクは載せるな

東海汽船のバイク輸送でも、フェリーと同じくバイクをロープで固定します。また、コンテナに載せる関係上、人力でバイクを持ち上げる事があることから、小さい傷や汚れが着く可能性があります。

よって、1mmのかすり傷すら絶対に付けたくないようなバイクの場合は最初から輸送しないほうが懸命です。

パニアケースは外す必要があるためツーリングバッグがおすすめ

スペースが限られているコンテナに積み込む関係上、預ける際にパニアケースやシートバッグはすべて外すよう指示されます。外したパニアやバッグは手荷物として船内に持ち込む必要があるため、最初から嵩張らないシートバッグ1つに荷物をまとめて旅行するのがおすすめです。

スマホホルダーはOKだが装着している小物は最小限に

車体の固定を妨げず、場所を取らない小物はバイクに着けたままでも大丈夫なのですが、邪魔になるパーツやアクセサリーも外すように依頼されます。編集部のADV150の場合だと、スマホホルダーはOKでしたが、ハンドルに着けていたスロットルアシストは外すように頼まれました。

スペースが限られていて、ロープを掛けられる場所も限られていることを考慮し、バイクに着ける小物は最小限にしておきましょう。

東海汽船のバイク輸送の申し込みの流れ

伊豆大島の裏砂漠の風景

実体験した、東海汽船にバイク輸送を申し込むまでの流れを詳しく解説します。

1.ホームページから空き状況を確認

まず初めに、東海汽船のホームページより予約の空き状況を確認し、予定を立てましょう。予約状況はPDFファイルで公開されており、×が入っていない日付は空いています。

なお、PDFファイルの予約状況は最新ではないため、実際に空いているかどうかは電話での確認が必要です。よって、往路と復路の候補日はなるべく複数用意しておき、予約開始後、迅速に連絡するのがベストです。

2.電話で往復の希望日の予約を取る|平日10:00~16:00が営業時間

予約先03-3452-5431
営業時間平日10:00~16:00

東海汽船のバイク輸送は「貨物グループ」が受け付けています。平日の10:00~16:00しか営業していないので、この時間内に電話をかけましょう。

電話で希望日を伝えると、オペレーターの方が空き状況を照会し、空いていればその場で予約を抑えてくれます。帰りのチケットが取れないと大変なので、必ず往復で予約を抑えるようにしましょう。ライダーの皆様は大丈夫だと思いますが、バイクの排気量と車種を聞かれるので、正確に答えられるようにしておきましょう。

なお、乗船券の予約(※人間のチケットの方)もその場で一緒に受けてくれたので、まとめてお願いしたほうが手間がかかりません。

予約が取れると、オペレーターの方より受託手荷物と乗船券それぞれの予約番号を告げられます。こちらを忘れないようにメモしておいてください(乗船手続きで必要になります)。

当日の流れ|手続きからバイクの預け入れまで

東京竹芝桟橋に停泊中の大型客船さるびあ丸

実体験した、東海汽船でバイク輸送をする際の乗船当日の流れを詳しく解説します。

1.出航日の20時までに港に着く|各島からの出航時は2時間前までに着く

受付時間(公式発表)実際の対応
東京発20:00~21:0020:00までにつく
各島発出航の60分前まで出航の2時間前には着く

実際に依頼してわかりましたが、当日の港への到着時間には注意が必要です。

まず、往路の東京発の船に乗る際ですが、受託手荷物の預入時間は20:00~21:00と細かく決まっています。この時間に窓口での手続きだけでなく、後述する積み込みまでこなさないといけないのですが、東京竹芝桟橋の受託手荷物の窓口は1つしかありません。ですので、混雑していることを考慮して20時までに港に到着しておくようにしてください。

ちなみに、東京竹芝桟橋のターミナルの入り口は車が通行できる位のスペースがありますが、車両進入禁止の標識が立っており、おまけに目の前に交番があります。ですので、入り口の前で必ずバイクを降りてエンジンを切り、押してターミナル前まで移動させましょう。

なお、ターミナル前にバイク置き場はありませんので、この段階では一旦、入り口前に駐車させておけばOKです(後ほど、受託手荷物の手続きを終えた後に移動させることになります)。

次に、復路の各島から船に乗る際の手続き時間ですが、こちらはホームページには出航の60分までと記載があるものの、実際の運用は統一されていないようですので、2時間前には港に行っていつでも手続きできるようにしておいた方が無難です。編集部が実際に伊豆大島からバイクを載せた際は、出航時刻が13:20であるのに対し、バイクを含む受託手荷物の手続きは12:00に窓口が空いた後、出航1時間前である13:20きっかりで終了しており、手続きをできる時間は20分程度しかありませんでした。

2.受託手荷物の窓口で預入手続きと料金支払い

受付時間になったら、最初に受託手荷物専用の窓口に行って予約番号と名前を伝え、バイクを預ける手続きと料金の支払いを行います。預け入れの手続きの内容に関しては、バイクに結びつけるタグのようなものと引換券を受け取ってから、バイクを移動させる場所と到着後に受け取る場所を教えてもらう程度であり、特に特別なことは行いません。

支払については、ここでは片道の受託手荷物の輸送費のみを支払います。東京の竹芝桟橋の窓口で手続きする際、後述する人間の運賃は往復分をまとめて支払ってチケットを受け取れるのですが、受託手荷物に関しては都度支払いが必要なようです。

3.乗船窓口で乗船手続きと料金支払い

受託手荷物の手続きが終わったら、次は人間の運賃である乗船券の支払を行います。乗船窓口に行って予約番号と名前を伝えると、料金の支払いができるようになるのでこちらで支払いを済ませましょう。編集部が乗船した2022年3月時点では、往復分の乗船券をまとめて発券でき、支払いもまとめて済ませられました。

乗船券を受け取ったら、次に乗船票の記入を行います。乗船表は乗船券にくっついており、ターミナル内にペンと机が用意されているので、そちらで記入を行ってください。

4.指定場所にバイクを押して持っていきカギとバイクを預ける

乗船券の発券が終わったら、次に受託手荷物の手続き時に指定された場所までバイクを移動させます。

東京竹芝桟橋の場合は、乗船口付近の貨物置場の入り口付近が移動場所となり、建物の左裏から回っていけば到着します。少々わかりにくいですが、乗船口付近まで辿り着けば貨物の積み込みを担当する作業員の方がいらっしゃるので、声をかけてバイクとカギを引き渡せば完了です。この際、盗難防止アラームを切るのを忘れないようにしてください。忘れるとコンテナに積み込む際に確実に作動してしまうため、放送で受託手荷物の窓口まで呼び出されます(呼び出されました)。

ちなみに、伊豆大島での預け入れの際は、港にある往路でバイクを降ろした所と同じところまで移動するよう言われました。各島の港によって対応は違うはずですので、受託手荷物の担当者の指示に従いましょう。

5.乗船時刻になったら歩いて乗船する

バイクの預け入れは4までの手順で完了しているので、後は乗船時間になって乗船開始のアナウンスが流れたら、他の客と同じように歩いて船に乗船するだけです。

到着後の流れ|バイクの受け取り方

実体験した、東海汽船のバイク輸送で、船が港に到着した後にバイクを受け取る流れを詳しく解説します。

1.下船後に指定場所に行く

船が港に到着したら、歩いて下船したうえで、受託手荷物の窓口で指示されたバイクの受け取り場所に向かいます。場所は港によって異なりますが、編集部が行った際は、伊豆大島の岡田港の場合は港のコンテナ置き場で、東京竹芝桟橋は往路でバイクを引き渡した場所と同じところでした。

2.コンテナから降ろされたバイクを受け取る

指定場所に着いたら、その場にいる作業員の方からカギを受け取り、バイクの傷をチェックします。基本的にロープによってつくごくわずかな擦り傷や汚れ以外ありませんが、何か問題点を見つけたらこの場で申告しましょう。

問題がなければ、そのままエンジンをかけて走り出して大丈夫です(※竹芝桟橋は狭いので、出口まで押していきましょう)。

まとめ|伊豆諸島ツーリングは楽しい!

本記事では伊豆諸島に離島ツーリングに繰り出す際の主要な交通手段となる、東海汽船の大型客船でのバイク輸送のやり方を解説しました。実際に伊豆諸島をツーリングした編集部のスタッフの感想ですが、伊豆諸島は各島にそれぞれ異なる見どころがあり、絶景も豊富で走っていて楽しい場所です。機会があればぜひ、伊豆諸島にツーリングに出かけてみてください。

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