クレジットカード業界や信販業界に就職すると必ず取得させられる資格である、日本クレジット協会が認定する「個人情報取扱主任者」。問題集の販売などは無く、謎に包まれている部分が多い資格です。
この記事では、そんな個人情報取扱主任者の合格を最短で勝ち取るための効率的な勉強法と過去問の入手方法を、実際に合格した筆者が解説していきます。
なお、難易度や合格率、勉強時間については以下の記事で解説しています。
-
-
合格者が教える個人情報取扱主任者の難易度&合格率と勉強時間ー落ちた人っている?
続きを見る
個人情報取扱主任者の効率的な勉強法3選ー優先度ランキングで解説

個人情報取扱主任者の認定制度を最短の勉強時間で効率的に合格するコツを、実際に合格した筆者が勉強の重要度に優先順位をつけて解説していきます。
1.課題テストをやりこむーテキストの問題より重要
個人情報取扱主任者の合格において一番重要だったのが、受検に当たって予めWEB上で受検する課題テストの問題を何週もやりこむことです。問題文と回答の両方をPDFでダウンロードできるため、紙に印刷して何週も何週も解きまくって完璧にすることをおすすめします。
この勉強法が重要である理由は2つあります。1つ目は受検本番の問題の難易度がこの課題テストと同程度か少し上くらいのレベルであることから、課題テストが対策として最も効果的であるためです。2つ目は、全部ではありませんが課題テストから出題される問題もあったため、慣れておいて損は無いことが理由になります。
理想的なのはこの後紹介するテキストの読み込みや章末問題のやりこみまで実施して万全に対策する事ですが、
2.テキストや資料集を読み込むー最低2週はしておきたい
実際に合格して感じたことですが、個人情報取扱主任者の本番の問題はテキストの文章をそのまま使っている傾向にあります(課題テストや章末問題に出た問題であれば、虫食いの穴の場所を変えてくる感じです)。
よって、確実に合格するためにはテキストや資料集もじっくりと読み込んで用語の正しい定義や法令等の知識を蓄えておいたほうが安全です。
3.テキスト各章の章末問題をやりこむー章末問題から出るテストも
個人情報取扱主任者の実際のテストの難易度は基本的に課題テストと同等かそれ以上ですが、筆者が受検した際は、少数ながらもテキストの各章の章末問題から出題された問題もありました。よって、章末問題も疎かにするのは得策とは言えません。
課題テストほど優先順位は高くないですが、テキストの章末問題も解いておいて損はないです。
個人情報取扱主任者の勉強のコツ2選

勉強法と合わせて把握しておきたい、合格して感じた個人情報取扱主任者の勉強をする際のコツを2つご紹介します。
なお、個人情報取扱主任者の本番試験は、課題テストやテキスト各章の章末問題と同じ単語を答える虫食いの語群選択や、文章の正誤を答える問題がメインですので、それを踏まえた対策です。難易度や出題傾向の詳細は以下の記事をご覧ください。
-
-
合格者が教える個人情報取扱主任者の難易度&合格率と勉強時間ー落ちた人っている?
続きを見る
1.用語の定義を一語一句完璧に暗記するー用語問題対策
1つ目のコツは、「用語と説明を一語一句完璧に暗記すること」です。これは、実際のテストではテキストで説明されている用語や説明と完全に一致しない、表記ゆれや似た意味を書いたり選択しても間違いと判定されることが理由です。
例えば、「個人識別符号」という用語の定義は「その情報単体で特定の個人を識別できるものとして「個人情報の保護に関する内閣施行令」に定められた文字、番号、記号、その他の符号」ですが、この「識別」を似た言葉である「特定」と書いてもバツになります。
勉強範囲が広い資格ではありませんので、章末問題や課題テストに出るような頻出の単語や説明文は暗記するのが確実です。
2.文章全体を暗記するー用語問題と正誤判定の対策
2つ目のコツは、課題テストやテキストの章末問題に載っているような頻出の問題を中心に、説明文の全体を暗記する事です。
本番のテストに出てくる課題テストや章末問題と同じ問題の多くは、虫食いの場所や正誤を判定する文章の一部を改変してくることが多いため、この対策が有効になります(出題のイメージは以下の通りです)。
例(課題テスト):「個人情報取扱事業者は、個人情報を取り扱うにあたっては、その利用の目的を本人にとって一般的かつ合理的に想定できる程度に【具体的(※ここが虫食い)】に特定することが望ましいとされている」→例(本番):「個人情報取扱事業者は、個人情報を取り扱うにあたっては、その利用の目的を本人にとって【一般的かつ合理的(※ここが虫食い)】に想定できる程度に具体的に特定することが望ましいとされている」
3.参考|勉強時間は30時間くらい
あくまで筆者の場合ですが、勉強に費やした時間はトータルで30時間程度、期間は2ヶ月程度です。そのうち、週4日以上勉強したのは最後の1ヶ月間で、それまでは毎週末に勉強時間を確保する程度でした。
勉強時間の詳細である、筆者のスペックなどは以下の記事で解説しています。
-
-
合格者が教える個人情報取扱主任者の難易度&合格率と勉強時間ー落ちた人っている?
続きを見る
個人情報取扱主任者の過去問入手方法2選ー課題テストなら手に入る

個人情報取扱主任者の過去問や問題集の公開や販売は行われていませんが、以下の方法で勉強に役立つ問題集を手に入れることができます。より入念に対策する方にはおすすめです。
1.会社の先輩に過去の課題テストを貰う
最も手軽なのが、会社の先輩に過去の受験時の課題テストを貰う方法です。
個人情報取扱主任者は問題集や過去問はありませんが、受験資格を得るために受験が必要な課題テストの問題はPDFでダウンロードができます。そこで、過去に受験した際の課題テストの問題集を持っている先輩がいれば、ダウンロードや印刷させてもらって勉強に使うとよいでしょう。
最後に注意点ですが、過去の問題である関係上、法改正等には対応しておらず情報が古い場合があります。最新の情報はご自身の受験時のテキストできちんと確認しましょう。
2.フリマアプリで過去のテキストを買う
これは裏技的な方法ですが、メルカリをはじめとしたネットのフリマアプリには過去のテキストや資料集が出品されていることがあります。よって、これらのフリマアプリで出品されている過去のテキストを購入し、その章末問題を解くことでも対策は行えます。
ただし、テキストの章末問題は課題テストや実際の問題より易しい傾向にありますので、過去のテキストに時間を使いすぎることはおすすめできません。入念に対策する場合の足しにくらいに思っておきましょう。
【まとめ】高難易度ではないが対策は必須
本記事では個人情報取扱主任者の効率的な勉強法や勉強のコツ、過去問の入手方法について解説しました。実際に受験した経験として、また、同じ会社の同僚の様子も見聞きして、本試験は対策しておけば落ちるレベルではありませんが、勉強をしていないと普通に落ちる難易度です。
この記事をご覧になった受検者の方は、今すぐ対策を始めることをおすすめします。
-
-
個人情報取扱主任者の合格体験記ー申込から合格までの流れ
続きを見る
個人情報取扱主任者を最短合格!


クレジット/信販業界に入ると会社から取得を求められることが多い「個人情報取扱主任者」の資格。普段の仕事で忙しいあなたが、最短で一発合格するためのコツを、実際に一発合格した合格経験者が詳しく解説しています。
- 最短合格のための勉強法
- 過去問の入手方法
- 実際の合格難易度
- 出題範囲